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2003年(平成15年)ドラフト 〜ドラフト概要〜


ヤクルト 広島 横浜 阪神 中日 読売 ドラフト概要
近鉄 ロッテ オリックス 西武 日本ハム ダイエー 選択方法



この年一番の注目選手は、東京六大学のスラッガー・鳥谷(早稲田大)。投手では150キロ右腕の馬原(九州共立大)、川島(八戸大)らの争奪戦に注目が集まった。


●東京六大学のスラッガー・鳥谷敬(早稲田大)は阪神へ
聖望学園高〜早稲田大。高校時代は1999年夏の甲子園へ出場し、初戦で日田林工に3−5で敗れたものの、3打数2安打2打点と活躍した。5回からはマウンドに立ち、3回2/3投げ、被安打5、失点1の記録を残している。

高校時代はそほど騒がれなかったが、大学で大きく成長。早稲田大では1年春からレギュラーとして活躍し、大学2年春には三冠王に輝いた。東京六大学リーグ戦通算115安打は歴代7位にあたる。

早稲田大の先輩・岡田監督がいる阪神に自由獲得枠で入団。2年目にレギュラー獲得し、2008年にはベストナインに選ばれるなど、セ・リーグを代表する遊撃手として活躍中。


●甲子園の星・香月良太(東芝)は近鉄へ
柳川高〜東芝。高校時代は2000年春夏ともに甲子園へ出場。

春の甲子園はベスト8進出、夏の甲子園では初戦の旭川大高戦で15個の三振、続く二回戦で坂元弥太郎(2000年ヤクルト4位)がエースの浦和学院から13個の三振を奪い、九州のドクターKと称された。準々決勝・智弁和歌山戦では6−2とリードして迎えた8回裏、右手親指のマメが潰れるアクシデントに襲われ、惜しくも敗れた。

高校卒業時のドラフトでは、指名確実視されていたが、まさかの指名漏れで東芝に入社。プロではセットアッパーとして活躍中


●社会人三羽ガラス・内海哲也(東京ガス)は巨人へ
敦賀気比高〜東京ガス。高校2年秋の北信越大会を制し、春のセンバツ出場が確実視されていたが、大会直前に同僚の中沢忠厚(2000年中日7位)が飲酒無免許事故を起こし出場辞退。夏は県予選で敗れ、甲子園に出場できずに終わった。

同年のドラフト会議でオリックスに1位指名されるも希望の巨人ではなかったため入団拒否し、社会人の東京ガスへ入社した。プロでは、2007年に14勝をマークし最多奪三振を獲得するなど、巨人の左のエースとして活躍中。

その内海や香月(東芝→近鉄)とともに社会人三羽ガラスと並び称された森大輔(三菱ふそう川崎)は横浜へ入団。プロ3年間で一度も一軍で投げることなく引退した。


●須永(浦和学院高)、西村(広陵高)の高校生2人が「巨人以外は拒否」と表明
須永(浦和学院)と西村(広陵)の高校生2人が「巨人以外は拒否。巨人以外に指名された場合は社会人に進む」と表明。裏工作なんでもありの時代のドラフトなので、おそらく両獲りを狙った巨人スカウトに言わせられたのだろう。

そして注目のドラフト2巡目・・・。

球団名 ドラフト2巡目
横浜 指名権なし
オリックス 柴田(北海道尚志高)
広島 指名権なし
日本ハム 須永(浦和学院高)
ヤクルト 山田(小松市立)
ロッテ 指名権なし
巨人 西村(広陵高)
近鉄 吉良(柳ヶ浦高)
中日 指名権なし
西武 黒瀬(県岐阜商高)
阪神 指名権なし
ダイエー 城所(中京高)

上の表の通り、日本ハムが獲得を狙っていた地元・北海道の柴田(北海道尚志)をオリックスが横やりをいれ強行指名した。それに怒った?日本ハムが「やられたらやり返せ」とばかりに須永(浦和学院)を強行指名。希望外の日本ハムからの指名に入団をごねた須永だが粘り強い交渉の末、入団した。


●その他、指名された主な選手は
投手では、1年目に大活躍し新人王を獲得した川島亮(ヤクルト)三瀬幸司(ダイエー)、抑えの切り札・馬原孝浩(ダイエー)、2007年に16勝をマークした成瀬善久(西武)

野手では、首位打者2回、盗塁王など数々のタイトルを獲得した青木宣親(ヤクルト)、投手から転向し素質が開花した糸井嘉男(日本ハム)らが指名された。




2003年(平成15)年ドラフト会議の結果

横浜
自由枠 森 大輔 三菱ふそう川崎 投手
自由枠 吉川 輝昭 日本文理大 投手
1巡目 指名権なし
2巡目 指名権なし
3巡目 指名権なし
4巡目 牛田 成樹 明治大 投手
5巡目 呉本 成徳 明治大 内野手
プロ入り後の成績
 
広島
自由枠 行使せず
自由枠 行使せず
1巡目 白浜 裕太 広陵高 捕手
2巡目 指名権なし
3巡目 比嘉 寿光 早稲田大 内野手
4巡目 尾形 佳紀 ホンダ 内野手
5巡目 仁部 智 TDK 投手
プロ入り後の成績
 
ヤクルト
自由枠 川島 亮 八戸大 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 山田 裕司 小松市立高 投手
3巡目 指名権なし
4巡目 青木 宣親 早稲田大 外野手
5巡目 吉田 幸央 城郷高 投手
6巡目 佐藤 賢 明治大 投手
プロ入り後の成績
 
巨人
自由枠 内海 哲也 東京ガス 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 西村健太朗 広陵高 投手
3巡目 指名権なし
4巡目 平岡 政樹 徳島商高 投手
5巡目 岩舘 学 東洋大 内野手
6巡目 山本 賢寿 帝京大 投手
7巡目 佐藤 弘祐 東北高 捕手
8巡目 南 和彰 福井工大 投手
プロ入り後の成績
 
中日
自由枠 行使せず
自由枠 行使せず
1巡目 中川 裕貴 岐阜中京高 内野手
2巡目 指名権なし
3巡目 石川 賢 八戸大 投手
4巡目 佐藤 充 日本生命 投手
5巡目 中村 公治 東北福祉大 外野手
6巡目 堂上 剛裕 愛工大名電高  内野手
7巡目 川岸 強 トヨタ自動車 投手
8巡目 小川 将俊 日本通運 捕手
プロ入り後の成績
 
阪神
自由枠 鳥谷 敬 早稲田大 内野手
自由枠 筒井 和也 愛知学院大 投手
1巡目 指名権なし
2巡目 指名権なし
3巡目 指名権なし
4巡目 桟原 将司 新日鉄広畑 投手
5巡目 小宮山慎二 横浜隼人高 捕手
6巡目 庄田 隆弘 シダックス 外野手
プロ入り後の成績
オリックス
自由枠 歌藤 達夫 ヤマハ 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 柴田 誠也 北海道尚志高 投手
3巡目 指名権なし
4巡目 嶋村 一輝 九州国際大 内野手
5巡目 野村 宏之 近畿大 投手
6巡目 松村 豊司 立命館大 投手
7巡目 小島 昌也 自由ヶ丘高 外野手
8巡目 由田 慎太郎 早稲田大 外野手
プロ入り後の成績
 
日本ハム
自由枠 糸井 嘉男 近畿大 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 須永 英輝 浦和学院高 投手
3巡目 指名権なし
4巡目 押本 健彦 日産自動車 投手
5巡目 稲田 直人 JFE西日本 内野手
6巡目 金森 敬之 東海大菅生高 投手
7巡目 渡部 龍一 札幌第一高 捕手
プロ入り後の成績
 
ロッテ
自由枠 行使せず
自由枠 行使せず
1巡目 内 竜也 川崎工高 投手
2巡目 指名権なし
3巡目 杉原 洋 開星高 投手
4巡目 田中 雅彦 近畿大 捕手
5巡目 三島 輝史 大阪桐蔭高 投手
6巡目 成瀬 善久 横浜高 投手
7巡目 藤井 宏海 福井高 投手
プロ入り後の成績
 
近鉄
自由枠 香月 良太 東芝 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 吉良 俊則 柳ケ浦高 外野手
3巡目 指名権なし
4巡目 坂 克彦 常総学院高 内野手
5巡目 新里 賢 法政大 捕手
6巡目 中本 和希 近大工学部 内野手
7巡目 栗田 雄介 千葉工大卒 投手
プロ入り後の成績
 
西武
自由枠 山崎 敏 平成国際大 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 黒瀬 春樹 県岐阜商高 内野手
3巡目 指名権なし
4巡目 松川 誉弘 港高 投手
5巡目 松坂 健太 東海大仰星高  外野手
6巡目 岡本 篤志 明治大 投手
7巡目 佐藤 隆彦 法政大卒 捕手
8巡目 杉山 春樹 専修大 投手
プロ入り後の成績
 
ダイエー
自由枠 馬原 孝浩 九州共立大 投手
自由枠 行使せず
1巡目 指名権なし
2巡目 城所 龍麿 岐阜中京高 外野手
3巡目 指名権なし
4巡目 明石 健志 山梨学院大付高 内野手
5巡目 榎本 敏孝 西淀川高 投手
6巡目 金子 圭輔 志学館高 内野手
7巡目 三瀬 幸司 NTT西日本中国 投手
8巡目 竹岡 和宏 元中山野球クラブ 投手
プロ入り後の成績




2003年(平成15)年ってどんな年?
日本レコード大賞 浜崎あゆみ(No way to say)
最優秀新人賞

一青窈(もらい泣き)

世相や流行 阪神タイガース優勝フィーバー
流行言葉 毒まんじゅう なんでだろう〜
社会の出来事 イラクのフセイン政権崩壊 ゴジラ松井がメジャーで活躍
プロ野球の優勝チーム セ:阪神87勝51敗2引 パ:ダイエー82勝55敗3引
プロ野球の最優秀選手 セ:井川慶(阪神) パ:城島健司(ダイエー)
春の甲子園優勝校 広陵(バッテリー:西村−白浜)
夏の甲子園優勝校 常総学院(バッテリー:磯部−大崎)